マッチングアプリで、動画プロフィールを設定することが当たり前になってきた。
静止画だけでは伝わらない雰囲気、声、話し方を見せることで、マッチング率が上がるという。多くのアプリが動画機能を強化している。
吃音持ちとして、このブームを見て、正直な葛藤がある。
動画プロフィールという新たな壁
マッチングアプリの動画プロフィールは、自分の話す様子を見せることが基本だ。
吃音があると、初対面の相手に話しかけることへの不安がある中で、さらに「カメラの前で話す動画」を撮影しなければならない。これは新しい種類のプレッシャーだ。
うまく話せない自分を、不特定多数の人に見せることへの恐怖。動画プロフィールを設定する人が増えるほど、設定しない自分が不利になるのではという焦り。複雑な気持ちが渦巻く。
でも、吃音を隠さない選択もできる
考え方を変えると、動画プロフィールは、吃音をオープンにする機会にもなる。
「実は吃音があります」と動画の中で正直に伝えることで、それを理解してくれる相手と最初からつながれる可能性がある。隠したまま会って、後で吃音に気づかれるより、最初から開示しておく方が、お互いにとって誠実だと思う。
実際に、吃音を含めた自分の特性を正直に伝えるプロフィールに、好意的な反応をする人もいる。誠実さや自己理解の深さとして評価されることもある。
文章プロフィールという選択肢
すべてのマッチングアプリが動画を強制しているわけじゃない。文章でしっかりと自己表現できるアプリやプロフィール欄も、まだ存在する。
吃音持ちにとっては、文章でじっくりと自分を伝えられる方が、本来の魅力をより正確に表現できることもある。動画の流暢さより、文章の深さで魅力を伝える戦略も、十分にありだと思う。
声よりも内容で勝負する
動画プロフィールを設定するとしても、「流暢に話すこと」を目指さなくていいと思っている。
詰まりながらでも、誠実に自分のことを話している様子は、むしろ人間らしさとして魅力的に見えることもある。完璧さより、誠実さが伝わる動画の方が、長期的な関係を築きたい相手には響きやすい。
マッチングの本質は、理解し合えるかどうか
マッチングアプリの動画ブームに焦りを感じる必要はないと思っている。
本当に大切なのは、流暢に話せることではなく、お互いを理解し合えるかどうかだ。吃音があることを理解し、受け入れてくれる相手とつながるためには、最初から正直であることの方が、結果的に良い縁を引き寄せる。
動画プロフィールというハードルに怯まず、自分らしい形で、誠実に自分を伝えていきたいと思っている。

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