「就活って意味あるの?」そんな声が若者の間で増えている。
新卒一括採用、スーツを着て何十社も回る就活文化。それが少しずつ崩れ始めている。フリーランス、副業、起業、SNSでの個人発信——働き方の選択肢が増えた時代に、従来の就活はオワコンになりつつある。
吃音持ちとして、この変化をどう見るか。正直に書く。
従来の就活が吃音持ちに不利だった理由
従来の就活は、声で評価される場面が多すぎた。
集団面接、個人面接、グループディスカッション。すべて「話せるか」が重要な評価軸になっている。第一印象は声と話し方で決まる。どれだけ優秀でも、吃音が出た瞬間に評価が下がることがある。
実際、面接で声が出なかった経験がある。準備はしていた。答えも分かっていた。でも、声が出なかった。あの沈黙の数秒間は、今でも忘れられない。
吃音持ちが就活で不利になるのは、能力の問題じゃない。評価の仕組みの問題だ。
就活オワコン化が吃音持ちに与えるチャンス
でも今、その仕組みが変わりつつある。
ポートフォリオ採用、スキル重視の採用、SNSでの発信を見て声をかけてくれる企業。実績や成果物で評価される場面が増えた。「話せるか」より「何ができるか」が重視されるようになってきた。
これは吃音持ちにとって、大きなチャンスだ。
文章力、論理的思考、専門知識、技術力——声に頼らないアピールができる時代になっている。GitHubのコード、noteの記事、デザインのポートフォリオ。そういったものが「履歴書」になる時代だ。
フリーランスという選択肢
就活を完全にスキップして、フリーランスや個人事業主として働く選択肢も現実的になってきた。
フリーランスなら、自分の働き方を自分で決められる。電話対応が苦手なら、チャットやメールだけのクライアントと仕事ができる。声を出す場面を最小限にできる。
もちろん、フリーランスには別の大変さがある。収入の不安定さ、自己管理の難しさ、営業の必要性。でも、吃音があることで感じていた職場での生きづらさから解放される可能性がある。
SNS発信という新しい就活
今の時代、SNSで発信している人間が直接仕事につながることがある。
吃音の経験を発信することで、同じ悩みを持つ人から共感を得る。その発信を見た企業や個人から仕事のオファーが来る。そういうことが実際に起きている。
声が出なくても、文章は書ける。吃音があっても、考えを伝えられる。SNS発信は、吃音持ちにとって新しい就活の形になりうる。
それでも、就活を完全に否定しない
ただ、従来の就活を全否定するつもりはない。
大企業に入ることで得られる安定、福利厚生、キャリアのベース。それは確かに価値がある。就活で磨かれる自己分析力、コミュニケーション力も、無駄じゃない。
吃音があっても就活を乗り越えた人はたくさんいる。吃音を開示して配慮を求めながら内定を得た人もいる。
これからの時代をどう生きるか
就活がオワコン化していく時代に、吃音持ちがどう生きるかを考えると、一つの答えが見えてくる。
声以外の武器を磨くこと。文章、技術、専門知識、発信力。声に頼らなくていい時代が来ているなら、その時代に合った武器を持つこと。
吃音があることは、確かにハンデだった。でも、社会の変化がそのハンデを少しずつ小さくしてくれている。その変化を最大限に活かして、自分らしい働き方を見つけていきたい。

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