面接の「逆質問」ブームと吃音、質問する側に回ったときの怖さ

就活や転職の面接で、「逆質問」が重視されるようになった。

面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれ、そこで的確な質問ができるかどうかが、評価のポイントになっている。質問力が、面接における重要なスキルとして注目されている。

吃音持ちとして、この逆質問ブームには、新たな緊張のポイントがあると感じている。

質問する側に回ることの難しさ

面接で答える側であれば、ある程度準備した内容で対応できる。でも、逆質問は、その場で考えて、自発的に発言しなければいけない場面だ。

準備していた答えを話すのとは違って、咄嗟に質問を組み立てて、声に出さなければいけない。吃音持ちにとって、こういう即興的な発言は、特に緊張しやすい場面だ。

緊張が増すほど、吃音が出やすい

逆質問の場面は、面接の最後にあることが多い。それまでの緊張が積み重なった状態で、さらに自発的な発言を求められる。

緊張が増すほど吃音が出やすくなるというメカニズムを考えると、逆質問は、面接全体の中で最も吃音が出やすいタイミングかもしれない。

事前準備という対策

ただ、逆質問には対策がある。事前に質問内容を準備しておくことだ。

企業研究をしっかりして、聞きたいことをあらかじめ複数考えておく。完全に即興で考えるのではなく、ある程度のテンプレートを用意しておけば、当日の緊張を減らすことができる。

吃音があるからこそ、事前準備を徹底する習慣がついている人も多いと思う。それは、逆質問の場面でも有効な対策になる。

質問することへの恐怖と、向き合う意味

正直に言うと、逆質問の場面で吃音が出て、うまく質問できなかった経験がある。

その時は、自分の準備不足や能力不足を責めてしまった。でも今振り返ると、それは吃音という特性の問題であって、能力の問題じゃないと理解できる。

質問内容で評価してもらえる時代に

逆質問の評価ポイントは、流暢に質問できることじゃなく、質問の「質」だと思っている。

的確な、企業研究をしっかりした質問ができれば、多少詰まりながらでも、内容で評価されることは十分可能だ。声の流暢さより、質問の鋭さで勝負することができる。

これからの面接に向けて

逆質問ブームの中で、吃音持ちとして意識していることがある。

質問内容を事前にしっかり準備すること。詰まっても焦らず、内容を伝えることに集中すること。そして、吃音があることを面接の場で正直に伝える勇気を持つこと。

逆質問という新しいハードルにも、自分なりの対策を持って、向き合っていきたいと思っている。

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