気づいたら1時間が経っていた。
TikTokを開いて、ただ指でスクロールし続けていた。面白い動画が来るたびに少し興奮して、また次へ。また次へ。気がつけば深夜2時になっていた。
そういう夜の翌日は、決まって調子が悪い。そして、吃音が出やすい。
スクロール依存の正体
ショート動画のスクロールは、ガチャを引き続ける感覚に似ている。
面白い動画が来た時の小さな興奮。次はどんな動画が来るんだろうというわくわく感。それに脳が慣れていく。そして、その刺激がないと退屈に感じるようになる。
問題は、その時間に何も生まれないということだ。スキルも、自信も、体験も積み上がらない。ただ時間だけが消えていく。
「何もしていない自分」が自信を奪う
スクロールしている間、自分は何もしていない。でも画面の中では、いろんな人がいろんなことをやっている。面白いことを言っている人、すごいスキルを見せている人、楽しそうに生きている人。
それを見続けていると、じわじわと自己嫌悪が積み上がっていく。「自分は何もしていない」という感覚。その感覚がメンタルを削る。
メンタルが削られると、吃音は出やすくなる。緊張しやすくなる。人と話すことが億劫になる。悪循環だ。
自信を持っている人は、何かをやってきた人
自信を持っている人を見ていると、共通点がある。何かを長い時間をかけてやってきた人だということだ。
アイドルは何年も歌とダンスを磨いてきた。スポーツ選手は何千時間も練習してきた。その積み上げが、揺るがない自信になっている。
スクロールでは、その積み上げは絶対に手に入らない。
スクロールをやめて、何かを始めた
意識的にスクロールする時間を減らして、その時間を別のことに使い始めた。演技のワークショップに行った。格闘技の練習をした。本を読んだ。
最初は禁断症状みたいなものがあった。何か刺激がないと落ち着かない感覚。でも慣れていくうちに、積み上げていくことの方が気持ちよくなっていった。
そして気づいたら、吃音が出る頻度が減っていた。メンタルが安定していたからだと思う。
今日から一つだけ変えてみてほしい
スクロールを完全にやめる必要はない。でも、寝る前の1時間だけでも別のことをしてみてほしい。
何でもいい。散歩でも、日記でも、楽器でも。続けていくうちに、それが自信になる。自信がつくと、吃音は減る。
小さな積み上げが、人生を変える。

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