道場に初めて足を踏み入れた日、正直めちゃくちゃ緊張した。
吃音持ちの大学生が、なぜ格闘技を始めたのか。話すと少し長くなるけど、それが今の自分を作っている気がするので書いておく。
自信をつけたかった
きっかけはシンプルだった。自信がなかったから。
吃音で育ってきた人間は、自己肯定感が低くなりやすい。うまく話せない経験が積み重なって、「自分はダメだ」という感覚が染みついていく。
何か自分を変えたかった。話すこと以外で、自信を持てるものが欲しかった。そう思って始めたのが格闘技だった。
格闘技で学んだのは「失敗への耐性」だった
格闘技を始めてすぐに気づいたのは、負けることへの慣れが必要だということだ。
最初は何もできない。先輩に一方的にやられる。技が全然決まらない。でも、毎回それを繰り返すうちに、少しずつ上達していく。
その感覚が、吃音と向き合う姿勢に似ていると思った。吃音も、失敗を積み重ねながら少しずつ改善していく。一回でうまくいかなくても、続けることが大事。格闘技で、その感覚を体で学んだ。
でも、話すことへの自信は別だと気づいた
格闘技を続けるうちに、体への自信はついてきた。でも、ある時気づいた。プレゼンや人前で話すことへの苦手意識は、全然変わっていない。
体を鍛えても、話す自信は別のところから来るんだということだ。
当たり前といえば当たり前かもしれない。でも、やってみないと分からなかった。格闘技は自信をつけてくれたけど、吃音の根っこにあるトラウマには届かなかった。
次は「話すこと」で自信をつけるフェーズへ
格闘技で失敗への耐性がついてから、次は話すことで同じことをやろうと思った。
演技のワークショップに参加した。人前で何度も失敗した。恥ずかしかった。でも、格闘技で負け続けた経験があったから、続けられた。
「失敗しても死なない」という感覚は、どの分野でも共通だ。一つの分野で失敗に慣れると、他の分野でも怖くなくなる。
何でもいいから、挑戦してみてほしい
格闘技じゃなくてもいい。筋トレでも、楽器でも、料理でも。何か一つ、続けられることを見つけてほしい。
それが直接吃音を治すわけじゃないかもしれない。でも、積み上げていく中で自信がつく。自信がつくと、吃音は減る。
挑戦することが、全部つながっている。

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