付き合っている人がいた時期、吃音は治らなかった。
好きな人と一緒にいることはとても幸せだった。感謝もしていた。でも、吃音は変わらなかった。プレゼンへの苦手意識も変わらなかった。自分への自信も、変わらなかった。
それで気づいた。恋人がいることと、自分に自信を持つことは、別の話だということに。
恋人がいると自信がつくと思っていた
吃音で悩んでいた頃、漠然と「誰かに好きになってもらえたら自信がつくんじゃないか」と思っていた。自分を必要としてくれる人がいれば、自己肯定感が上がるんじゃないかと。
でも実際に付き合ってみると、そんなことはなかった。
相手がいくら「大丈夫だよ」と言ってくれても、プレゼンの前の緊張は変わらない。人前で話す時の恐怖は変わらない。吃音が出る頻度も、大して変わらなかった。
自信は、自分の行動からしか生まれない
自信というのは、他人から与えてもらうものじゃないんだと思う。
自分が何かをやり遂げた経験。失敗しても立ち上がった経験。怖くても挑戦した経験。そういう積み重ねの中からしか、本当の自信は生まれない。
恋人がいることで得られるのは「幸福感」であって「自信」じゃない。その二つは似ているようで全然違う。
恋人を作るための行動が、自信をくれた
ただ、一つ気づいたことがある。恋人がいること自体じゃなく、恋人を作るために動いた経験が、自信につながったということだ。
知らない人に話しかけた。自分をさらけ出した。断られることもあった。それでも続けた。
その過程で積み上がったものが、自信になった。結果じゃなく、行動の過程が大事だったんだと思う。
吃音持ちへのメッセージ
吃音で悩んでいる時、誰かに認めてもらうことで楽になろうとする気持ちはよく分かる。
でも、自信は自分でしか作れない。行動して、失敗して、また立ち上がる。その繰り返しの中で、少しずつ自分を信じられるようになる。
誰かに依存して得た安心感は、その人がいなくなった時に崩れる。自分の行動から得た自信は、どんな状況でも消えない。
まず、一歩だけ動いてみてほしい。

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